Photoshopでバナーを作りたいけれど、新規ドキュメントのサイズ設定で手が止まる、生成塗りつぶしの使いどころが分からない、書き出しで画質とファイル容量のどちらを取るか迷う。つまずく場所は、だいたい決まっています。

この記事では、Photoshopバナーの作り方を、新規ドキュメントの設定から生成塗りつぶしでの素材作成、Web用の書き出しまで5つの手順でまとめました。主要媒体のサイズ早見表と、Google広告の150KB制限に収めるコツも載せています。上から順に進めれば、はじめてでも1枚を完成まで持っていけます。

この記事でわかること

  • Web用の新規ドキュメントの作り方(カラーモード・解像度・サイズ)
  • Google広告など主要媒体のバナーサイズ早見表と入稿規定
  • 生成塗りつぶし・生成拡張で素材を作り、サイズ違いに広げる手順
  • JPGとPNGの選び方と、ファイル容量を150KB以内に抑える方法
  • Photoshopでの制作が向く場面と、量産には手数がかかる理由
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Photoshopバナーの作り方|まず全体の流れを押さえる

Photoshopでバナーを作る5手順を設定から書き出しまで横に並べた全体フロー図

Photoshopバナーの作り方は、次の5つの手順に分けられます。

  1. 新規ドキュメントとサイズの設定
  2. 背景・レイアウトの土台づくり
  3. 生成塗りつぶしで素材を用意する
  4. キャッチコピーとあしらいを入れる
  5. Web用に書き出す

デザインの工程はこのうち2〜4です。設定と書き出しを先に押さえると、作業全体が速くなります。

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手順1|新規ドキュメントとバナーサイズを設定する

新規ドキュメントのサイズとカラーモード・解像度を設定する項目を示した図

バナーの出来は、最初のサイズ設定と入稿規定の確認でほぼ決まります。配信先が決まらないまま作ると、あとからサイズ変更で作り直しになります。

Web用の新規ドキュメント(RGB・72ppi)

Web用のRGB・72ppiと印刷用のCMYK・350dpiの設定の違いを左右で対比した図

「ファイル」→「新規」で、単位をピクセルにします。カラーモードはRGB、解像度は72ppiで問題ありません。Web上の見え方は解像度ではなく縦横のピクセル数で決まるため、72ppiより上げても表示は変わらず、容量だけ増えます。印刷物のCMYK・350dpiとは設定が違う点に注意してください。

主要媒体のバナーサイズ早見表

レクタングル・横長・縦長・モバイルなど主要なバナーサイズを比率を保って並べた早見図

Google広告のアップロード画像広告は、形式がGIF・JPG・PNG、1ファイル150KBまでと決まっています(Google広告ヘルプ)。同じくGoogle広告で最も一般的なサイズは1200×628と1200×1200です(Google広告ヘルプ)。ディスプレイでよく使う定番サイズは次の通りです。

種類サイズ(px)主な配信先
レクタングル300×250記事中・サイドの定番
ビッグバナー728×90PCの上部・下部
ワイドスカイスクレイパー160×600PCサイドの縦長枠
モバイルバナー320×50 / 320×100スマホの上下
横長・スクエア1200×628 / 1200×1200Google広告で最も一般的

媒体ごとに対応サイズと容量の上限は違います。入稿前に各媒体の最新仕様を確認してください。全サイズは 広告バナーサイズの早見表 にまとめています。

アートボードで複数サイズをまとめて扱う

複数サイズのアートボードを1ファイルに並べ共通ロゴを一括差し替えする様子を示す図

複数サイズを作るなら、アートボード機能を使うと1つのファイルで並べて管理できます。共通のロゴやあしらいを一度に差し替えられるので、配信面ごとの作り分けが速くなります。

手順2|背景とレイアウトをガイドで組む

ガイド線とレイヤー分けでバナーのレイアウトの土台を組む構成を示した図

サイズを決めたら、文字と要素を置く位置の目安を先に引きます。

ガイドで余白とセーフゾーンを決める

バナーの余白ガイドとセーフゾーン内に重要要素を収める配置を示した図

「表示」→「新規ガイド」で、上下左右に10〜20px程度の余白ガイドを引きます。文字やロゴをふちギリギリに置くと、配信面によっては見切れます。重要な情報は余白の内側(セーフゾーン)に収めてください。視線は左上から入るので、キャッチコピーは左上か中央に置くと読まれやすくなります。レイヤーは背景・画像・文字・ロゴで分けておくと、あとの修正が楽になります。

手順3|生成塗りつぶしで素材を作る・足りない部分を広げる

選択範囲に指示文から背景や素材を生成する生成塗りつぶしの概念を示した図

Photoshopの生成塗りつぶしは、Adobe Firefly搭載のAI機能です(Adobe Blog)。選択範囲に対して指示文を入れると、背景を足したり、不要なものを消したり、素材そのものを作れます。

生成塗りつぶしの基本操作

選択・生成ボタン・指示入力・候補選択の4ステップで進む生成塗りつぶしの操作フロー図
  1. 選択ツールで、素材を入れたい範囲や消したい範囲を選ぶ
  2. ツールバーの「生成塗りつぶし」を押す
  3. 作りたいものを短い言葉で入力する(日本語で可)
  4. 「生成」を押し、出てきた候補から選ぶ

不要なものを消すときは、対象より少し大きめに選択すると背景になじみやすくなります。生成にはインターネット接続が必要です。

生成拡張でサイズ違いに合わせる

横長画像を正方形にカンバス拡張し空いた部分を生成で埋める前後比較の図

横長で作った素材を正方形に変えたいときは、生成拡張(Generative Expand)が使えます。カンバスを広げてから空いた部分を生成すると、背景を自然に足した状態でサイズを変えられます。トリミングで被写体が切れる問題を避けられます。

商用利用と生成クレジットの注意点

商用利用可のチェックと毎月リセットされる生成クレジットのメーターを示した図

Fireflyで生成したコンテンツは商用利用できます(Adobe Blog)。生成塗りつぶしなどの標準機能は、1回の生成につき1クレジットが基本です(Adobe公式ヘルプ)。Creative Cloud Proなどのプランでは標準生成が無制限で、クレジットはプレミアム機能でのみ減ります。クレジットは毎月リセットされ、繰り越されません。業務で多く回す場合は、プランの上限を先に確認してください。

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手順4|キャッチコピーとあしらいを入れる

キャッチコピー・補足・CTAボタンの3要素をバナーに配置する構成を示した図

素材ができたら、文字情報を載せます。ここで要素を詰め込みすぎると、何を言いたいバナーか分からなくなります。

文字は要素を絞って視認性を優先する

キャッチ・補足・CTAの3要素に絞りコントラストと縮小視認性を確認する構成図

バナーがユーザーの目に触れる時間は短く、1枚で伝えられるメッセージは1つです。載せる文字は、キャッチコピー・補足・CTAボタンの3要素までに絞ってください。キャッチは短いほど伝わります。文字と背景のコントラストを十分に取り、小さいサイズでも読めるかを縮小表示で確認します。訴求の決め方は バナー広告の作り方 の企画パートが参考になります。

手順5|Web用に書き出して容量を抑える

Web用書き出しの形式・sRGB・品質の設定と編集用PSD保存を示した図

最後に、配信できる画像形式で書き出します。編集用のデータ(PSD)は別に残しておくと、後で直せます。

JPGとPNGの選び方・150KBに収める

写真向きのJPGとロゴ・透過向きのPNGの使い分けと150KB上限を示した図

「ファイル」→「書き出し」→「書き出し形式」を開きます(旧バージョンの「Web用に保存」に相当)。写真が主役のバナーはJPG、ロゴや文字・図形をシャープに見せたい場合や背景を透過したい場合はPNGを選びます。色がくすむのを防ぐため、sRGBに変換する設定をオンにします。

Google広告のディスプレイは1ファイル150KBまでです(Google広告ヘルプ)。超えるときは、JPGの画質を60〜80%に下げる、画像の情報量を減らす、不要なレイヤー効果を削る、の順で調整します。プレビューでファイル容量と画質を見比べながら書き出してください。

Photoshopでのバナー制作が向く場面・向かない場面

1枚を作り込む用途に向き大量展開に向かないPhotoshopの得意不得意を対比した図

Photoshopは、1枚をこだわって作り込む、独自の加工や合成をする、細かいレタッチをする、といった作業に向いています。生成塗りつぶしで素材作成まで1本で完結できるのも強みです。

一方で、同じ訴求を配信面ごとに何十枚も展開する、毎週A/Bテスト用のパターンを量産する、といった使い方には手数がかかります。1枚ずつ手で作る前提の道具だからです。サイズ違いへの展開を効率化したいなら バナーリサイズの方法、ツールの選び分けは バナー作成ソフトの比較 が参考になります。

量産とサイズ展開を自動化するなら、Taskyが選択肢になります。URLを入れると商材を分析し、訴求設計からバナー生成、各配信面サイズへの展開までを数分で行います。外注のサイズ展開は1枚あたり2,000〜5,000円が相場ですが、Taskyは追加クレジットのみです(product.md)。

よくある質問

Q1. Photoshopバナーの作り方は初心者でも実践できますか?

できます。新規ドキュメントのサイズ設定、文字入れ、書き出しの3点を押さえれば、1枚は作れます。生成塗りつぶしを使えば、素材の用意もPhotoshopの中で完結します。

Q2. 生成塗りつぶしで作ったバナーは商用利用できますか?

できます。Adobe Fireflyで生成したコンテンツは商用利用が可能です(Adobe公式)。ただしベータ表記の機能やプランの条件は変わることがあるため、業務利用の前に最新の利用規約を確認してください。

Q3. バナーのファイルサイズはどのくらいに抑えるべきですか?

配信先の規定に合わせます。Google広告のアップロード画像広告は1ファイル150KBまでです(Google広告ヘルプ)。JPGの画質調整で容量を落とすのが基本です。

Q4. Web用の解像度は72ppiで良いですか?

72ppiで問題ありません。Web上の見え方は縦横のピクセル数で決まり、解像度を上げても表示は変わりません。印刷用とは設定が異なります。

まとめ

Photoshopバナーの作り方を、5つの手順で振り返ります。

  • 新規ドキュメントはRGB・72ppi。配信先のサイズと150KB規定を先に確認する
  • 生成塗りつぶし・生成拡張で素材を作り、サイズ違いに広げる(商用利用可・1生成1クレジットが基本)
  • 書き出しはJPG/PNGを使い分け、150KB以内に収める
  • 1枚を作り込むならPhotoshop、量産とサイズ展開の自動化なら専用ツール

1枚ずつ丁寧に作るなら、Photoshopは頼れる道具です。毎週の量産とサイズ展開に追われているなら、設計から展開までを自動化する方法もあります。

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