バナーの制作を外注やAIに頼んだのに、上がってきたものが思っていたデザインと違う。原因のほとんどは、腕の問題ではなく指示書の情報が足りないことです。サイズ、訴求、必ず入れる文言。このあたりが抜けただけで、修正の往復が何度も発生します。
逆に言えば、渡す前に項目を埋めておくだけで、手戻りの大半は防げます。
この記事では、外注デザイナーにもAIツールにも同じように伝わる「バナー指示書」の書き方を、7つの項目に整理しました。各項目の記入例と、そのままコピーして使えるテンプレートも最後に置いています。
この記事でわかること
- バナー指示書に必ず入れる7項目と、各項目の具体的な書き方
- 外注に渡すときと、AIツールに渡すときで変わる点
- Google・Metaの主要サイズと入稿規定の調べ方
- コピペで使えるバナー指示書テンプレート
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バナー指示書とは、作る前に認識を合わせる1枚

バナー指示書は、制作を依頼する相手に「何を・どう作ってほしいか」を伝える書類です。制作依頼書、デザインブリーフ、発注書と呼ばれることもあります。
厳密には役割が少し違います。発注書は納期・報酬・権利などの契約条件が中心で、デザインブリーフは制作意図やトーンが中心です。バナー指示書は、この両方を1枚にまとめたものだと考えてください。
ポイントは、依頼の文面にどれだけ必要な情報がそろっているかで、見積もりもデザインも精度が決まることです。情報が足りないと、デザイナーは推測で手を動かし、結果として認識のズレが生まれます。
指示書が曖昧だと、修正が無限に増える

指示書を省くと、具体的には次のような手戻りが起きます。
- 方向性のズレ: 「おしゃれな感じで」だけでは、何がおしゃれかが相手に伝わりません。初稿を見てから言葉にすることになり、作り直しになります
- サイズの漏れ: 媒体ごとに規定サイズが違います。後からサイズを追加すると、レイアウトを組み直す再制作が発生します
- 必須文言の抜け: 価格・期限・注意書き・ロゴなど、載せるべき要素を後出しすると差し戻しになります
制作の意図やターゲット、デザインの方向性は、完成してからの修正がいちばん難しい部分です。だからこそ、着手する前に書面で合意しておく価値があります。
バナー指示書に必ず入れる7項目

ここからが本題です。バナー指示書に入れる項目は、次の7つに整理できます。
| # | 項目 | 書くこと |
|---|---|---|
| ① | 目的とゴール | 認知/誘導/CV獲得のどれか1つ+KPI |
| ② | ターゲット | 誰に見せるか(年代・性別・課題) |
| ③ | 訴求メッセージ | 1枚で伝える1つのこと |
| ④ | 媒体とサイズ・規定 | 掲載先・サイズ・容量・形式 |
| ⑤ | 必須要素とNG表現 | 入れる情報・使えない表現 |
| ⑥ | デザインの方向性 | トンマナ・色・参考・素材 |
| ⑦ | 納品・修正・権利 | 納品形式・修正回数・著作権 |
①目的とゴール

最初に、そのバナーで何を達成したいかを1つに絞ります。目的は「認知」「誘導」「CV獲得」のどれかです。目的が決まると、コピーのトーンもCTAの文言も自然に定まります。
あわせて、何を見れば成功と判断するか(CTR、CVR、申込数など)も書いておくと、検証の軸がぶれません。
②ターゲット

「30代女性」だけでは解像度が足りません。年代・性別に加えて、相手が抱える課題を1文で書いてください。たとえば「副業を始めたいが、何から手をつければいいか分からない人」のように具体化します。課題がはっきりすると、刺さる訴求が見えてきます。
③訴求メッセージ

バナーがユーザーの目に触れる時間はごくわずかです。安い・早い・高品質と伝えたいことが複数あっても、1枚に載せる訴求は1つに絞ります。
キャッチコピーの文字数は、一目で読める13文字前後を目安にしてください。訴求の整理に迷う場合は、バナー広告の作り方で企画の手順を解説しています。
④媒体とサイズ・入稿規定

掲載する媒体と、必要なサイズ・本数を一覧で指定します。媒体ごとに規定が違うため、ここを曖昧にすると再入稿の原因になります。
主要媒体の代表的なサイズは次のとおりです。
| 媒体 | 代表サイズ(px) | 備考 |
|---|---|---|
| Google ディスプレイ | 1200×628 / 1200×1200 | 容量上限5,120KB、GIF・JPG・PNG |
| Google ディスプレイ | 300×250 / 728×90 / 320×50 | インプレッションの大半を占める定番 |
| Meta フィード | 1080×1080 / 1080×1350 | 正方形・縦長4:5 |
| Meta ストーリーズ | 1080×1920 | フルスクリーン9:16 |
Googleのレスポンシブ ディスプレイ広告は、横長1,200×628px・スクエア1,200×1,200pxが推奨で、ファイルサイズの上限は5,120KBです(Google広告公式ヘルプ)。Metaはフィード・ストーリーズなど配置ごとに推奨比率が分かれます(Meta広告ガイド)。媒体の仕様は改定されるため、全サイズを広告バナーサイズ一覧で確認してから指定してください。
⑤必須要素とNG表現

バナーに必ず入れる要素を明記します。ロゴ、価格、キャンペーン期限、注意書き、CTAボタンの文言などです。入れる場所の希望があれば、それも書きます。
同じくらい大事なのが、使えない表現の指定です。薬機法や景品表示法の規制がある業種では、断定的な効果表現や過度な最上級表現が差し戻しの原因になります。NG表現を先に共有しておくと、審査落ちや作り直しを避けられます。
⑥デザインの方向性

トーン&マナー(かっちり/やわらかい等)、ブランドカラーのカラーコード、指定フォントを書きます。文字だけで伝わりにくい部分は、参考にしたいデザインのURLや画像を2〜3点添えると、認識のズレが大きく減ります。
使う画像・ロゴの素材を自分で渡すのか、相手に用意してもらうのかも明記してください。Web用のバナーはカラーモードがRGBになる点も、念のため添えておくと安全です。
⑦納品・修正・権利

最後に、納品形式(ファイル形式・解像度)、修正回数の上限、著作権や二次利用の範囲、社内の承認フローを決めます。
特に修正回数は、ここを曖昧にすると「何回まで無料なのか」で揉めます。発注時に作業内容・納期・修正回数・権利・報酬の5点をそろえておくのが基本です(デザイン発注の解説記事より)。承認者を先に決めておくと、修正の往復も減らせます。
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外注とAIでは、指示書の渡し方が変わる

7項目の中身は共通ですが、渡す相手によって力の入れどころが変わります。
外注デザイナーに渡すとき

7項目をすべて文書にして渡すのが基本です。特に④サイズ、⑤NG表現、⑦修正回数・権利は、トラブルに直結するので省略しないでください。参考デザインのURLを添え、初稿の前に方向性だけ軽くすり合わせると、大きな作り直しを防げます。費用の相場感はバナー制作の費用相場にまとめています。
AIツールに渡すとき

AIツールの場合、①目的・②ターゲット・③訴求といった上流の設計を、ツール側が担うものもあります。この場合は、指示書を全部書き起こさなくても、商品ページのURLを渡すだけで設計が自動で進みます。
たとえばTaskyは、URLを入れるとAIが「誰に・何を・どの訴求で」を設計し、業界別の勝ちパターンをもとにバナーを生成します。サイズ展開もマジックリサイズで自動です。人が指示書を書く工程そのものを、AIが肩代わりするかたちになります。
コピペで使えるバナー指示書テンプレート

上記の7項目を、そのまま使える形にまとめました。案件に合わせて中身を書き換えてください。
``` 【バナー制作指示書】
■ 基本情報 案件名/依頼者・担当者/連絡先 納期(入稿日・掲載開始日)/予算
■ ①目的とゴール 目的:認知 / 誘導 / CV獲得(1つ) KPI:CTR / CVR / 申込数 など
■ ②ターゲット 年代・性別: 課題(1文で):
■ ③訴求メッセージ メインコピー(13文字目安): サブコピー/ボタン文言:
■ ④媒体とサイズ・規定 掲載媒体: サイズ(px)と本数: ファイル形式・容量上限:
■ ⑤必須要素とNG表現 必ず入れる:ロゴ / 価格 / 期限 / 注意書き 使えない表現(薬機法・景表法など):
■ ⑥デザインの方向性 トーン&マナー: ブランドカラー(カラーコード)・フォント: 参考デザイン(URL・画像): 素材の有無と提供方法(RGB):
■ ⑦納品・修正・権利 納品形式: 修正回数の上限: 著作権・二次利用の範囲: 確認者・承認フロー: ```
よくある質問
Q1. バナーの指示書には何を書けばいいですか?
目的、ターゲット、訴求メッセージ、媒体とサイズ、必須要素とNG表現、デザインの方向性、納品・修正・権利の7項目が基本です。この記事のテンプレートを埋めれば、外注にもAIにも渡せる状態になります。
Q2. バナー制作を外注するときの相場はいくらですか?
依頼先によって幅があり、クラウドソーシングで1枚3,000〜10,000円、制作会社で10,000〜30,000円が目安です。サイズ展開は1枚あたり追加費用がかかることが多いです。詳しくはバナー制作の費用相場を参照してください。
Q3. 指示書とデザインブリーフの違いは何ですか?
デザインブリーフは制作意図やトーンを伝える部分を指し、発注書は納期・報酬・権利などの契約条件を指します。バナー指示書は、その両方を1枚にまとめた実務的な書類だと考えてください。
Q4. AIでバナーを作る場合も指示書は必要ですか?
ツールによります。URLから訴求設計まで自動で行うツールなら、指示書を書き起こさなくても設計が進みます。一方で画像生成だけのツールは、目的・訴求・サイズを自分で指定する必要があります。
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7項目を毎回手で書くより、設計ごとAIに任せたほうが速いケースは多いです。Tasky は URL を入れるだけで、訴求設計からバナー生成・サイズ展開まで数分で完了します。
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まとめ
バナー指示書の書き方を7項目で整理しました。要点を振り返ります。
- 指示書は、作る前に認識を合わせるための1枚。情報がそろうほど見積もりもデザインも精度が上がる
- 必ず入れるのは、目的・ターゲット・訴求・媒体とサイズ・必須要素とNG表現・デザインの方向性・納品条件の7項目
- サイズと入稿規定は媒体ごとに違うため、全サイズを一覧で指定する
- 外注には7項目を文書で渡し、AIツールにはURLを渡して設計を任せる方法もある
指示書は、相手が外注でもAIでも「推測させない」ための道具です。まずはテンプレートを1つ埋めるところから始めてみてください。あわせてバナー広告の作り方を読むと、企画から検証までの流れがつかめます。







