LINE広告をAIで作る方法|配信面別サイズと訴求設計を自動化する【2026年版】

「LINE広告をAIで作りたいが、どこまで自動化できるのか分からない」。運用の現場でこうした相談が増えています。LINE Creative Labのような公式のAI機能も出てきて、何を任せて何を自分でやるべきか、線引きが見えにくくなっています。

加えて2026年4月、LINE広告はLINEヤフー広告へ統合されました。配信面もクリエイティブも、AI活用が前提の運用に変わりつつあります。

この記事では、LINE広告のクリエイティブをAIで作る方法を、「LINE公式のAI」と「バナー生成AI」の2軸で整理します。配信面別のサイズ展開と訴求設計を、どこまでAIに任せられるかを公式情報ベースで解説します。以降は、こうしたLINE広告まわりのAIをまとめてLINE広告AIと呼びます。

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この記事でわかること

  • LINE広告AI活用を「配信の最適化」と「クリエイティブ生成」の2層で捉える考え方。
  • 2026年4月のLINEヤフー広告統合で、LINE配信面の扱いがどう変わるか。
  • LINE Creative Lab(LINE公式の生成AI)でできること・できないこと。
  • 配信面別サイズへの展開と訴求設計を、AIでどう量産するか。
  • LINE広告のクリエイティブをAIで回す、5ステップの実務フロー。

LINE広告AIの全体像|「配信の最適化」と「クリエイティブ生成」は別の層

LINE広告AI活用を「クリエイティブ生成」と「配信の最適化」の2層で示した概念図

最初に整理しておきます。LINE広告AI活用は、「配信を最適化する層」と「クリエイティブを生成する層」の2階建てで捉えると迷いません。前者はAIが配信先や予算配分を自動で調整する領域、後者がバナーや動画そのものを作る領域です。

この2層を混同すると、「AIをオンにすれば良いバナーが勝手に出てくる」と誤解しがちです。実際には、配信のAIが力を発揮するには、訴求の異なる素材を広告主が用意しておく必要があります。

2026年4月、LINE広告はLINEヤフー広告に統合された

2026年4月にLINE広告とYahoo!ディスプレイ広告がLINEヤフー広告へ統合された流れを示した図

前提として押さえておきたいのが、プラットフォームの統合です。2026年4月1日、LINE広告はYahoo!ディスプレイ広告とまとめられ、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」になりました(LINEヤフー for Business)。

統合後も、トーク・LINE VOOM・LINE NEWSといったLINEの配信面への出稿は続けられます。一方で、旧LINE広告の管理画面は2026年10月下旬頃に配信停止が予定されており、利用中のアカウントは移行が必要です。本記事では、この統合後も変わらない「LINE配信面のクリエイティブをAIで作る」部分に絞って解説します。

AIが担う領域と、広告主が担う領域

AIが担う領域と広告主が担う領域を左右で対比した図

LINEヤフー広告では、配信目的やコンバージョン情報、クリエイティブの特性をAIが解析し、配信先を自動で決める自動ターゲティングなどの最適化機能が用意されています(Web担当者Forum)。役割を分けると、次の表のようになります。

主な機能AIがやること広告主がやること
配信の最適化自動ターゲティング・配信最適化配信先・予算配分の自動調整目標とコンバージョン計測の設定
クリエイティブの生成LINE Creative Lab/バナー生成AI既存画像の拡張・素材の量産訴求の方向性と元になる素材の用意

注目したいのは右下です。クリエイティブのAIは「与えられた素材を増幅・展開する」のが得意で、訴求の方向性そのものは、依然として広告主の仕事として残ります。Yahoo!面まで含めた配信側の自動化はYahoo!広告(YDA)をAIで作る完全ガイドでも整理しています。

LINE広告の配信面と必要サイズ|サイズ展開の多さがAI量産の理由

LINE広告の主要フォーマット(Card・Square・画像小)の比率違いを並べた一覧図

LINE広告AIで量産が要る理由は、配信面の多さにあります。LINEは10種類以上の配信面を持ち、面ごとに最適なサイズが違います。1つの訴求でも、複数サイズに展開しないと配信効率が落ちます。

主要なフォーマットとサイズは次の通りです(出典: LINEヤフー for Business 公式コラムLINE広告マニュアル)。

フォーマットサイズ比率主な配信面
Card(静止画)1200×628約1.91:1すべての配信面
Square(静止画)1080×10801:1LINEマイカード以外
Carousel(静止画)1080×10801:1ホーム/VOOM/NEWS一部/ポイントクラブ
画像(小)600×4001.5:1トークリスト/NEWS/ホーム/ファミリーアプリ

サイズ展開を前提に「元の一枚」を設計する

元の一枚を比率ごとに構図を組み直して複数サイズへ展開するイラスト

静止画はCard(1200×628)とSquare(1080×1080)の2サイズをそろえると、多くの配信面に対応できます(出典: デジマボックス 2026年最新)。ただしトークリストのように小さく表示される面もあり、画像(小)の600×400では文字が潰れやすくなります。

ここで効くのが、面ごとにレイアウトを組み直す発想です。単純な切り抜きでは、横長のCardを正方形にした瞬間に主役が見切れます。AIでサイズ展開する場合も、比率ごとに構図を再構成できるかどうかが仕上がりを分けます。配信面別サイズの詳しい使い分けはLINE広告クリエイティブ完全ガイドにまとめています。

LINE Creative Lab|LINE公式の生成AIでできること・できないこと

LINE Creative Labのできること・できないことを対比した図

ここが本記事の核心です。LINEには「LINE Creative Lab」という公式の生成AIツールがあります。何ができて何ができないかを正しく押さえると、AIの使いどころが見えてきます。

できること|一枚の画像を比率展開する

一枚の画像をLINE Creative Labが複数の比率へ拡張するイラスト

LINE Creative Labは、広告主が1つの画像を選んで拡張を実行すると、生成AIがその画像をもとに比率を自動で複数サイズへ拡張し、提案する機能です(LINEヤフー株式会社)。2025年3月19日に提供が始まり、LINE広告ではSquare・Card・画像(小)に対応します。

利用は1アカウントにつき月最大30回まで。画像生成にはGoogle Gemini APIが使われています。手元の一枚を起点に、面ごとのサイズをそろえる用途では役立ちます。

できないこと|訴求設計と「元バナー」の量産はAIの外

訴求設計と元バナーの量産がLINE Creative Labの守備範囲外であることを示した図

一方で守備範囲も明確です。LINE Creative Labが広げるのは、あくまで「すでにある一枚」の比率です。誰に何を伝えるかという訴求の設計や、訴求軸の異なる元バナーをゼロから何パターンも作る作業は、この機能の外にあります。

月最大30回という上限も、検証回数を増やす量産用途には足りません。さらに、生成したクリエイティブが広告審査に通るかは保証されないとされています(LINEヤフー株式会社)。出力はそのまま使うのではなく、人の目でのチェックが前提です。この「拡張はAI、訴求と元素材は広告主」という線引きは、Meta広告のAI活用ガイドで整理したAdvantage+の考え方とも重なります。

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LINE広告AIでクリエイティブを量産する方法|訴求設計から配信面別サイズまで

配信最適化・面の拡張・元バナー量産の3者で分業するフロー図

現実的な構成はシンプルです。配信の最適化はLINEヤフー広告のAIに任せ、面ごとの拡張はLINE Creative Labも使う。そして訴求の異なる「元バナー」の量産は、バナー生成に特化したAIエージェントに任せる。この分業が、いま再現性の高いやり方です。

訴求軸違いの「元バナー」をAIで生成する

URL入力から訴求軸違いの元バナーを複数生成するイラスト

訴求設計から自動化したい場合に向くのが、Taskyのようなバナー生成AIです。商品ページのURLを入力すると、商材分析→訴求設計→バナー生成→サイズ展開までを自動で実行します。1枚あたり約45円〜で、Card・Square・画像(小)への展開はマジックリサイズで追加費用がかかりません(product.md)。

外注した場合、フリーランスで1枚3,000〜10,000円、制作会社で10,000〜30,000円が相場です。サイズ展開は1枚あたり+2,000〜5,000円が上乗せされます(product.md)。配信面が多いLINEでは、この上乗せがそのまま積み上がります。AIで元バナーから量産しておくと、検証に回す枚数を確保しやすくなります。

LINEの作法をクリエイティブに落とす

トーク面とNEWS面で表現の作法を変える違いを示した図

LINEは配信面の文脈が独特です。トーク面は会話の合間、NEWS面は情報を探している時間に表示されます。同じバナーでも、面に合うトンマナでないとスクロールが止まりません。

  • 画像内の文字は「商品名+訴求コピー10字以内」に絞り、小さい面でも読めるようにする。
  • トーク面はカジュアルな口語、NEWS面は数字や比較で情報を立てる。
  • 効果効能の断定や根拠の薄い「No.1」表現は、LINEの審査で落ちやすいので避ける。

AIで量産するときも、この作法を訴求の条件として渡しておくと、配信面に馴染むバナーを安定して出せます。SNS全体での量産設計はSNS広告AIの作り方も参考にしてください。

LINE広告AIの実務ワークフロー|5ステップ

LINE広告AIの実務ワークフローを5ステップで俯瞰した横並びのフロー図

例えば、自社ECで物販を扱う場合の流れは次の通りです。配信側と制作側のAIを役割分担で回します。

  1. Taskyに商品ページのURLを入力し、訴求の異なる元バナーを複数パターン生成する。
  2. マジックリサイズでCard(1200×628)・Square(1080×1080)・画像(小)(600×400)に一括展開する。
  3. LINEヤフー広告に訴求別の素材として入稿し、自動ターゲティングなど配信側の最適化をオンにする。
  4. 面ごとの追加サイズが要るときは、LINE Creative Labで既存の一枚を拡張して補う。
  5. 配信レポートでCTR・CVRの低い素材を差し替え、検証サイクルを月次で回す。

訴求の異なるバナーを多く入稿しておくほど、配信のAIが学習できる組み合わせも増えます。素材側の母数をAIで増やしておくことが、LINE広告AI活用を使い切る前提条件です。

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よくある質問

Q1. LINE広告のAI機能に追加費用はかかりますか?

配信側の自動最適化やLINE Creative Labは、LINEヤフー広告の機能として提供され、費用は広告費の範囲です。バナー生成AIを別途使う場合は、そのツールの料金が発生します。

Q2. LINE Creative Labだけでバナーは完成しますか?

完成しません。LINE Creative Labは既存の一枚を比率展開する機能で、月最大30回まで、生成物の審査も保証されません。訴求の異なる元バナーをゼロから量産する用途には、バナー生成に特化したAIを組み合わせるのが現実的です。

Q3. LINEヤフー広告に統合されましたが、今あるLINE広告はどうなりますか?

統合後もLINE配信面への出稿は続けられます。ただし旧LINE広告は2026年10月下旬頃に配信停止が予定されており、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告への移行が必要です(LINEヤフー for Business)。

Q4. Meta広告のバナーをそのままLINE広告に流用してよいですか?

サイズ仕様が違うため、流用するとレイアウトが崩れます。最低でもCard(1200×628)とSquare(1080×1080)はLINE用に作り直してください。AIで展開する場合も、比率ごとに構図を組み直せる方法を選ぶと安全です。

まとめ

  • LINE広告AI活用は「配信の最適化」と「クリエイティブ生成」の2層で理解する。
  • 2026年4月にLINEヤフー広告へ統合。LINE配信面への出稿は続くが、旧LINE広告は移行が必要。
  • LINE Creative Labは1枚を比率展開する公式の生成AI。月最大30回で、訴求設計や元バナーの量産は守備範囲外。
  • 配信面が多いLINEでは、サイズ展開を前提に「元の一枚」を設計することが重要。
  • 配信最適化はLINEヤフー広告のAIに、訴求別の元バナーの量産はバナー特化AIに。分業で検証回数を最大化する。

まずは手元の商材1つから、訴求別バナーの量産体制づくりを試してみてください。