リール広告を出してみたいが、仕様が複雑で手が止まっている。そんな広告担当者は少なくありません。リール面は通常のフィードと縦横比もセーフゾーンも異なるため、フィード用バナーの流用では画面の端が切れたり、ボタンにテキストが隠れたりします。

この記事では、Instagramリール広告の作り方を、入稿仕様から配信手順・費用・クリエイティブのコツまで順番に整理します。

この記事でわかること:

  • リール広告の表示位置と、フィード・ストーリーズ広告との違い
  • 2026年版の入稿仕様(9:16、セーフゾーン、テキスト制限)
  • 広告マネージャでの配信手順5ステップ
  • 課金方式と費用の目安(CPV 4〜8円)
  • 成果につながる縦型クリエイティブの作り方
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リール広告とは|表示位置と他フォーマットとの違い

リール広告がオーガニック投稿の間に挿入される仕組みの概念図

リール広告は、Instagram・Facebookのリール面(縦型短尺動画のフィード)に挿入される全画面型の広告です。ユーザーがリールを次々とスワイプして視聴する間に、オーガニック投稿と同じ形式で表示されます。視聴者はいいね・コメント・保存・シェアができ、興味がなければスキップも可能です。

フィード・ストーリーズ広告との違い

フィード・ストーリーズ・リール広告の表示形式とアスペクト比の比較図

同じMeta広告でも、配信面によって画面の使い方が異なります。

配信面表示形式推奨アスペクト比
フィードスクロール中に挿入1:1 / 4:5
ストーリーズ全画面・タップ送り9:16
リール全画面・スワイプ送り9:16

ストーリーズと同じ9:16でも、リールは画面右側にいいね等のアクションボタン、下部にキャプションが重なります。そのため、ストーリーズ以上に「重ねてはいけない領域」が広い点が特徴です。

動画だけでなく画像でも配信できる

リール広告は動画だけでなく静止画像でも配信できることを示す図

リール広告の基本は動画ですが、静止画像でも配信できます(Meta公式仕様)。動画素材がなくても、9:16の縦型バナー1枚あれば出稿自体は可能です。まず画像で試し、反応のよい訴求を動画化する順番なら、制作コストを抑えて検証を始められます。

リール広告の入稿仕様【2026年版】

2026年版リール広告の主要入稿仕様をまとめたインフォグラフィック

入稿仕様はMeta公式の広告ガイドが一次情報です。2026年6月時点の主要仕様をまとめます。

動画・画像の仕様一覧

リール広告の動画と画像の入稿仕様を対比した一覧図
項目動画画像
アスペクト比9:169:16
推奨解像度1,440×2,560px1,440×2,560px
ファイル形式MP4 / MOVJPG / PNG
最大ファイルサイズ4GB30MB
長さ最長15分
メインテキスト44文字44文字

出典はいずれもMeta公式の動画仕様画像仕様です。動画はH.264圧縮・固定フレームレートが条件で、市販のライセンス音楽は使用できません。音源は商用利用可のものを選んでください。

メインテキストが44文字までと短い点は見落としがちです。フィード用の長い説明文をそのまま流用すると途中で切れます。

セーフゾーン|上14%・下35%・左右6%を空ける

リール広告のセーフゾーン(上14%・下35%・左右6%)を示した図解

リール面では、画像・動画の上部14%・左右6%・下部35%にUIが重なります。免責情報を含める場合は下部40%まで空ける必要があります(アナグラム解説記事)。2026年3月下旬からは、ストーリーズとリールでこのセーフゾーンが統一されました。

つまり1,440×2,560pxの素材なら、ロゴ・コピー・価格などの重要要素は中央寄りの約55%の帯に収める設計が安全です。フィード用バナーを上下に引き伸ばしただけの素材は、CTAボタンの裏にコピーが隠れる典型的な失敗につながります。

リール広告の作り方5ステップ

リール広告を配信するまでの5ステップのフロー図

広告マネージャでの配信手順を5ステップに分けます。Instagramアカウントの広告では「投稿の宣伝」からも出稿できますが、ターゲティングと計測の自由度が高い広告マネージャ経由を推奨します。

Step 1. キャンペーンの目的を選ぶ

リール広告のキャンペーン目的(リーチ・トラフィック・売上)の選択イメージ

広告マネージャで新規キャンペーンを作成し、目的を選びます。認知拡大ならリーチ、サイト誘導ならトラフィック、購入獲得なら売上です。目的によって最適化対象と課金方式の選択肢が変わるため、最初に決めておきます。

Step 2. 配置(配信面)でリールを指定する

広告セットの配置設定でリール面を手動選択するイメージ図

広告セットの配置設定で、自動配置(Advantage+)か手動配置を選びます。リール面の検証が目的なら、手動配置で「Instagramリール」「Facebookリール」を選択します。配信面ごとの成果差を見たい段階では、配信面を分けて計測する方が判断材料になります。

Step 3. クリエイティブを入稿する

リール広告には9:16専用素材を入稿すべきことを示す比較図

9:16の動画または画像をアップロードします。前章のセーフゾーンを守った専用素材を使うのが原則です。Metaの自動トリミングに任せると、重要な要素が切れる場合があります。

Step 4. テキストとCTAを設定する

リール広告のメインテキスト44文字とCTAボタンの設定イメージ

メインテキストは44文字以内で、冒頭に結論を置きます。CTAボタンは「詳しくはこちら」「購入する」など目的に合わせて選択。リンク先は広告の訴求と一致したLPにします。

Step 5. プレビューで確認して配信する

配信前にリール面プレビューでUIの重なりを確認するイメージ図

配信前にリール面のプレビューで、テキストがUIに隠れていないかを確認します。問題がなければ公開し、審査通過後に配信が始まります。

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リール広告の費用と課金方式

リール広告の課金方式(CPM・CPC・CPV)と費用目安の比較カード

リール広告に固有の料金表はなく、Meta広告のオークションで費用が決まります。課金方式は主に3つです。

課金方式課金タイミング目安
CPM1,000回表示ごと500〜1,500円
CPCクリックごと40〜100円
CPV(ThruPlay)15秒以上の視聴ごと4〜8円

CPV 4〜8円・CPM 500〜1,500円の目安はProdXマガジン、CPC 40〜100円はシーエムスタッフの解説に基づきます。実際の単価は業種・時期・クリエイティブの品質で変動するため、少額で配信して自社の実測値を取るのが確実です。

日予算1,000円からでも配信は可能です。例えば、月3万円の予算でCPM 800円なら約37,500回の表示を検証に充てられます。費用を固定費と捉えるより、「1検証あたりいくらか」で考えると判断しやすくなります。

成果を出すリール広告クリエイティブのコツ

リール広告で成果を出すクリエイティブ4つのコツのまとめ図

仕様を守るのは前提で、成果の差はクリエイティブで生まれます。実務で押さえたいポイントを4つに絞ります。

冒頭1〜2秒で「自分ごと」にさせる

リール広告の冒頭1〜2秒でターゲットを名指しするフックの例

リールはスワイプ1回で離脱されます。冒頭にターゲットの悩みや結論を文字で大きく出し、スクロールの手を止めるのが先決です。例えば、求人広告なら「月収◯◯万円」より「夜勤なしで働きたい看護師さんへ」のように、対象を名指しする方が手が止まりやすくなります。

長さは15〜30秒を基準にする

リール広告は15〜30秒が成果の出やすい長さであることを示すタイムライン図

仕様上は最長15分ですが、広告として機能する長さは別問題です。Strike Socialの仕様ガイドでは15〜30秒が成果の出やすいレンジとされています。伝えたいことを1つに絞り、最後にCTAを置く構成が基本です。

オーガニック投稿に馴染むトーンで作る

リール面ではオーガニック投稿に馴染むトーンが受け入れられやすいことを示す対比図

リール面では、作り込んだ広告然とした素材より、一般投稿のトーンに馴染む素材の方が受け入れられやすい傾向があります。スマホ撮影風の映像、テロップ主体の構成など、「広告っぽさ」を一段下げる工夫が有効です。詳しくはX・TikTok広告のクリエイティブの考え方も参考になります。

1本で終わらせず、訴求違いで検証する

同じ商材を価格・悩み・実績の訴求違いで並走検証する概念図

リール広告は1本の完成度より検証数で差がつきます。同じ商材でも、価格訴求・悩み訴求・実績訴求では反応する層が異なります。静止画リール広告なら制作コストが低いため、訴求違いを複数本並走させる運用が現実的です。配信面ごとの運用設計はSNS広告の運用方法で詳しく解説しています。

よくある質問

Q. リール広告は動画がないと出せませんか?

いいえ。9:16の静止画像(JPG/PNG)でも配信できます。Meta公式仕様では推奨解像度1,440×2,560px・最大30MBです。まず画像で訴求を検証し、勝ち訴求を動画化する進め方が低リスクです。

Q. フィード用の正方形バナーを流用できますか?

配信自体は自動調整で可能な場合がありますが、推奨しません。リール面は9:16全画面で、上14%・下35%・左右6%にUIが重なるためです。重要な要素が隠れない専用素材を用意してください。サイズの全体像はインスタ広告のバナー完全ガイドにまとめています。

Q. 費用はいくらから始められますか?

日予算1,000円程度の少額からでも配信できます。目安はCPM 500〜1,500円、CPC 40〜100円、CPV 4〜8円(出典は本文参照)。まず月1〜3万円で実測値を取り、成果の出た訴求に予算を寄せる進め方を推奨します。

まとめ

  • リール広告はInstagram・Facebookのリール面に出る9:16全画面型の広告で、静止画でも配信できる
  • 入稿仕様は推奨1,440×2,560px・メインテキスト44文字。上14%・下35%・左右6%のセーフゾーンが最重要
  • 配信は広告マネージャから5ステップ。配置設定でリール面を明示的に選ぶ
  • 費用はCPM 500〜1,500円・CPV 4〜8円が目安。少額で実測値を取る
  • 成果は冒頭1〜2秒・15〜30秒構成・訴求違いの検証数で決まる

リール広告は、仕様の理解さえ済めば少額から始められる検証向きのフォーマットです。ネックになるのは9:16専用素材の制作体制。ここを仕組み化できるかが継続の分かれ目です。

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