AI画像の部分修正|手の崩れ・文字を直す3つの方法【2026年版】

AIで広告バナーを作ると、全体はいい感じなのに、どこか1か所だけ惜しいことがよくあります。指が6本に増えている。ロゴのまわりが歪んでいる。文字が1字だけ違う。ここでプロンプトを書き直して全部作り直すと、せっかく気に入った構図まで変わってしまいます。

そんなときに使うのが、画像の一部だけを直す「部分修正」です。英語ではインペイント(inpainting)と呼ばれ、直したい範囲だけを指定して描き直す方法を指します。全体を作り直さないので、気に入った部分は残したまま、惜しい1か所だけを整えられます。

この記事では、AI画像の部分修正の仕組みを押さえたうえで、ChatGPT・Photoshop・Geminiの3つのやり方を比べます。崩れた手や文字をきれいに直すコツと、広告バナーでの実務手順まで、迷わず試せる形に整理しました。

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この記事でわかること:

  • AI画像の部分修正(インペイント)が全体の再生成と何が違うか
  • 広告制作で部分修正が効く4つの場面
  • ChatGPT・Photoshop・Geminiそれぞれの直し方と向き不向き
  • 崩れた手や文字を自然に直す5つのコツ
  • よくある失敗と、その回避策

AI画像の部分修正(インペイント)とは

画像の一部にマスクを置き、その内側だけを描き直して外側は残す部分修正の仕組みを示した図

部分修正は、画像全体を作り直さずに、指定した範囲の中だけを描き直す方法です。鍵になるのが「マスク」です。マスクとは、AIに「ここを直して」と伝える範囲の指定のことで、マスクの内側だけが変更され、外側はそのまま保たれます(用語解説)。

全体を作り直すプロンプト修正と、何が違うのか。並べると分かりやすくなります。

全体の再生成部分修正(インペイント)
変わる範囲画像全体マスクで囲んだ範囲だけ
気に入った構図作り直しで変わる残せる
向いている作業構図ごと変えたいとき1か所だけ直したいとき

仕組みをもう少しだけ。多くのAIは、マスクの範囲にノイズを置いてから、周囲の色・質感・光の向き・構図の流れに馴染むように少しずつ描き足していきます(用語解説)。だから、まわりに手がかりが多いほど自然に仕上がります。Google CloudのVertex AIのように、直す範囲のマスクを自分で指定する方式と、AIにマスクを作らせる方式の両方を持つツールもあります(Vertex AI inpainting)。

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広告制作で部分修正が効く4つの場面

崩れた手・文字の誤り・不要物の除去・商品ディテール差し替えの4場面を均等に並べた図

部分修正が広告づくりで役立つのは、主に次の4つです。どれも「全体はOK、1か所だけ惜しい」という状況で効きます。

  • 崩れた手や指を直す: AI画像でいちばん目立つ事故です。指の本数や関節の向きだけを、その範囲を囲んで描き直します。
  • 文字の誤りを直す: キャッチコピーの1字違いや、不要な記号の削除。文字は再生成で崩れやすいので、範囲を絞って直すと安定します。
  • 不要物を消す: 背景に写り込んだ小物やロゴ、見切れた人物を消して、視線をメインの訴求に集めます。
  • 商品ディテールを差し替える: 色・ラベル・質感など、商品の一部だけを別の候補に置き換えます。

手や指の崩れは、見た人に「なんとなく気持ち悪い」と感じさせる原因にもなります。この不快感がどこから来るのかは、AI広告はなぜ気持ち悪いのかで整理しています。背景だけを入れ替えたい場合は、商品画像の背景をAIで差し替える方法もあわせてご覧ください。

ChatGPT・Photoshop・Geminiの直し方

会話で指定・選択ツールで囲む・印をつけるの3つの範囲指定方法を列で比べた図

ここからは、代表的な3つのツールでの部分修正のやり方です。先に向き不向きを一覧にします。

ツール範囲の指定方法向いている場面
ChatGPT(ChatGPT 画像)画像をクリックし「選択」で範囲をなぞる手軽に試す・会話で指示
Photoshop(生成塗りつぶし)選択ツールで範囲を作る元画像を壊さず細かく詰める
Gemini(Nano Banana)画像にマークアップで印をつける色・一部の差し替え

ChatGPTで選択範囲を指定して直す

画像の一部をなぞってハイライトし、選択範囲だけに変更を適用する流れを示した図

ChatGPTでは、生成した画像をクリックするとエディターが開きます。「選択」ボタンで直したい範囲をハイライトし、次に進んで変更内容を入力すると、その指示は選択範囲だけに適用されます(ライフハッカー)。選択ツールを使わず、会話欄で「この部分を変えて」と書くだけでも反応します。

ひとつ知っておきたい癖があります。2024年の検証では、要素の削除は得意な一方で、追加は苦手という結果でした。「やり直して」と返すと、部分修正ではなく画像全体を作り直すこともあったと報告されています(ギズモード)。消す作業に向く、と覚えておくと使い分けやすくなります。

Photoshopの生成塗りつぶしで直す

範囲を選択して生成塗りつぶしの候補から選び、別レイヤーで元画像を壊さず直す流れを示した図

Photoshopでは、直したい範囲を選択ツールで囲み、右クリックから「生成塗りつぶし」を選びます。サイドパネルに変えたい内容を入力すると、AIが複数の候補を出すので、その中から選びます。生成した内容は新しい生成レイヤーに入るため、元画像を壊さず、後から取り消せます(ライフハッカー)。

生成塗りつぶしは2023年9月に正式版となり、商用利用できます(ITmedia)。ただしベータ表示のある新機能は条件が異なる場合があります。広告など仕事で使う前に、利用中のプランの規約を公式ページで確認しておくと安全です。

Gemini(Nano Banana)で場所を指定して直す

画像に印をつけて場所を指定し、1か所ずつ段階的に直す流れを示した図

Geminiでは、画像にマークアップで印をつけて場所を伝え、その部分だけを変える方法があります。注意点として、このマークアップは編集を始める前の画像にだけ表示され、一度AIで加工すると出てこなくなります。最初の依頼のときに使うのがポイントです(ライフハッカー)。

複雑な修正は一度にまとめず、会話形式で1か所ずつ重ねて直すと、ほかの部分が崩れにくくなります(Google Cloud)。

複数のツールを行き来して1枚ずつ直すのは、枚数が増えるほど時間を取られます。Taskyなら生成したバナーの文字を範囲選択して、その場で直接書き換えられます。月額9,800円から、URLを入れるだけで企画から修正まで進められます。無料で7日間試す

きれいに直す5つのコツ

マスク広め・1か所ずつ・残す要素を明記など、きれいに直す5つのコツを並べたチェックリスト図

部分修正は、ちょっとした指定の仕方で仕上がりが変わります。実務で効く5つを挙げます。

  1. マスクは少し広めにとる: 欠陥をぴったり囲むより、周囲を少し広く含めると、AIが参照できる文脈が増えて自然になじみます(用語解説)。
  2. 一度に1か所ずつ直す: 複数箇所をまとめて指定せず、1か所ずつ直すと、どこで失敗したかが分かり、指示も具体的にできます。
  3. 変えたくない要素を書いておく: 「ロゴと比率は変えない」のように、残したいものを明記すると、意図しない変化を防げます。
  4. 指示は具体的に: 「対象」「どうする」「どんな状態に」の順で伝えると、AIの誤解が減ります。
  5. 文字は短い単位で: 長い文章の一括修正は崩れやすいので、短い単位に分けて直すほうが安定します。

部分修正でよくある失敗と回避策

境目が浮く・別の場所が変わるなどの失敗と、その回避策を左右2列で対比した図

最後に、つまずきやすいポイントと回避策を整理します。

  • 直した範囲の境目が浮く: マスクが狭すぎることが多いです。少し広めにとり直すと、周囲となじみます。
  • 直すたびに別の場所が変わる: 範囲外に編集が及ぶことがあります。1か所ずつに分け、残す要素を明記します。
  • 文字が直しきれない: 複雑な文字の修正はAIが苦手です。短い単位に分けるか、文字部分だけを別の手段で差し替えます。
  • 商用利用の条件が曖昧: ベータ機能や無料プランは条件が違うことがあります。仕事で使う前に規約を確認します。

広告バナーの部分修正を効率化するなら

作る・直す・サイズを揃えるを同じ画面で進め、1枚から複数サイズへ展開する効率化の流れを示した図

ここまでのツールは、1枚ずつ丁寧に直すのに向いています。一方で、広告バナーは複数サイズ・複数パターンを一度に扱うので、1枚ずつ別のツールで直していると時間が積み上がります。

Taskyには、生成したバナーを直す仕組みが2つあります。ひとつは、プロンプトで意図を伝えて直すAI編集。もうひとつが、テキストを範囲選択して直接書き換えるエリア編集です。エリア編集は該当箇所だけを差し替えるので、全体を作り直さずに文字の打ち直しができます(Tasky product.md)。

修正した1枚は、マジックリサイズで各配信面のサイズに追加クレジットだけで展開できます。素材そのものの生成にも対応しているため、「作る・直す・サイズを揃える」を同じ画面で進められます。1枚あたり約45円から、月180枚ほどが目安です(Tasky product.md)。あわせてAIモデルを広告に使う方法も、人物を含むバナーを扱う方の参考になります。

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よくある質問

Q1. AI画像の部分修正とインペイントは同じ意味ですか?

ほぼ同じ意味です。インペイント(inpainting)は、画像の一部だけを描き直す技術の呼び名で、日本語では部分修正や生成塗りつぶしと呼ばれます。マスクで直す範囲を指定し、その内側だけを作り直す点が共通しています。

Q2. ChatGPTで画像の一部だけを直せますか?

直せます。画像をクリックしてエディターを開き、「選択」で直したい範囲をなぞってから変更内容を入力すると、選択範囲だけに適用されます。会話欄で「この部分を変えて」と書く方法もあります。削除は得意、追加は苦手という傾向があります。

Q3. AIで崩れた手や指はきれいに直せますか?

直せます。崩れた範囲だけを少し広めに囲み、1か所ずつ描き直すのがコツです。一度でうまくいかないときは、範囲の広さを変えたり、指示を具体的にしたりして数回試すと安定します。

Q4. 生成塗りつぶしで作った画像は商用利用できますか?

Photoshopの生成塗りつぶしは2023年9月に正式版となり、商用利用できます。ただしベータ表示のある新機能や無料プランは条件が異なる場合があるため、仕事で使う前に、利用中のプランの規約を公式ページで確認してください。

Q5. 文字の打ち間違いだけをAIで直せますか?

直せますが、長い文章の一括修正はAIが苦手です。短い単位に分けるか、文字を範囲選択して直接書き換える機能を使うと安定します。Taskyのエリア編集は、この「文字だけ差し替える」作業に向いています。

まとめ

  • AI画像の部分修正(インペイント)は、全体を作り直さず、マスクで囲んだ範囲だけを描き直す方法です。
  • 広告制作では、手や指の崩れ・文字の誤り・不要物の除去・商品ディテールの差し替えで効きます。
  • ChatGPTは手軽で削除向き、Photoshopは元画像を壊さず細かく直せます。Geminiは印をつけて一部を差し替えるのに向きます。
  • きれいに直すコツは、マスクを少し広め・一度に1か所・変えない要素を明記、の3点が軸になります。
  • 複数サイズのバナーをまとめて扱うなら、作る・直す・サイズを揃えるを同じ画面で進められる方法が効率的です。

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