AI広告のプロンプトは、思いつきで単語を並べても安定しません。同じツールを使っても、書き方の「型」を知っているかどうかで、仕上がりも作業時間も変わります。この記事では、画像生成AIで広告バナーを作るためのプロンプトの型と、そのまま使える例文、失敗を防ぐコツを実務目線でまとめます。
この記事でわかること
- 画像生成AIで広告を作るプロンプトの基本フォーミュラ(5要素)
- 業種・媒体別にそのまま使える例文7選
- 文字崩れ・サイズ見切れ・訴求ぼやけを防ぐ直し方
- コピー用プロンプトと画像用プロンプトの違い
- プロンプトを書かずに広告を量産する選択肢
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AI広告プロンプトとは?なぜ「型」で決まるのか

生成AIは、いまや広告制作の標準ツールになりました。広告・マーケティング従事者を対象にしたeyezの調査(2026年)では、約9割が業務で生成AIを活用し、約6割が毎日使っていると回答しています(有効回答468件)。企画書・提案書づくりには約8割が使い、画像生成AIによるクリエイティブ素材の量産も広がっています。
ただ、AI広告プロンプトを「単語の羅列」で書くと、構図も訴求も毎回ブレます。当たり外れが大きくなり、作り直しが増えます。プロンプトは、伝える順番と要素がそろって初めて安定します。ここを押さえるだけで、生成の歩留まりは変わります。
プロンプトの質が、仕上がりを大きく左右する

同じ画像生成AIでも、雑なプロンプトと設計されたプロンプトでは結果が別物になります。OpenAIの公式プロンプトガイドも、狙いが具体的なら詳細に書くほど意図に近づく、としています。逆にプロンプトが曖昧だと、モデルが不足分を勝手に補完します。アイデア出しには便利ですが、狙った広告を作りたいなら、要素を明示するほうが速いです。
コピー用と画像用で、プロンプトは別物

AI広告プロンプトには、大きく2種類あります。1つは広告コピー(テキスト)を作るプロンプト、もう1つはバナー画像を作るプロンプトです。書き方の作法が違います。
コピー生成はChatGPTなどの文章AIが得意で、ターゲット・訴求・文字数を指定します。こちらはChatGPTで広告コピーを作る方法で詳しく解説しています。この記事では、画像・バナーを作るプロンプトを中心に扱います。
AI広告プロンプトの基本フォーミュラ(画像生成の5要素)

画像生成でAI広告を作るなら、OpenAIの公式ガイドが示す並び順が土台になります。基本は「背景・シーン → 被写体 → 詳細 → 制約」で、さらに冒頭で「用途(広告・バナー)」を伝えるとブレが減ります。これを広告向けに、次の5要素へ整理します。
| 順番 | 要素 | 書くこと |
|---|---|---|
| ① | 用途・媒体 | 何の広告か・どの媒体・どのサイズか |
| ② | 被写体・訴求 | 誰に何を訴えるか・シーン・空気感 |
| ③ | 入れる文字 | コピー本文・フォント・配置・色 |
| ④ | スタイル | 色調・トーン・構図の方向性 |
| ⑤ | 制約 | 入れたくないもの(末尾にまとめる) |
①用途と媒体を最初に宣言する

冒頭で「Meta広告用の正方形バナー」のように、用途・媒体・フォーマットを書きます。OpenAIガイドは、広告・UIモック・インフォグラフィックなど、用途を明記して文脈を与えることを勧めています。媒体が決まれば、サイズや情報量の前提もそろいます。
②被写体と訴求を「クリエイティブブリーフ」として書く

公式ガイドは、広告のプロンプトを技術仕様書ではなく「クリエイティブブリーフのように書け」としています。ブランドの位置づけ、狙う空気感、ターゲット、シーン、構図、入れたいコピーを、言葉で伝えます。誰に何を訴えるバナーかを1つに絞るほど、生成は安定します。
③入れる文字は引用符で、フォント・配置・色まで指定する

バナーの成否は、コピーの見え方で大きく変わります。OpenAI公式は、画像に入れる文字を引用符("〜")かALL CAPSで囲み、フォント・サイズ・色・配置を制約として指定するよう勧めています。ブランド名など崩れやすい語は、1文字ずつ綴ると精度が上がります。小さな文字や情報量の多い版は、品質設定を高めにすると読みやすくなります。
④除外指示(制約)は末尾にまとめる

「入れたくないもの」は最後に書きます。OpenAIガイドは、制約を先頭に置くと構図の指示と誤解されやすいため、肯定的な描写の後ろに置くよう勧めています。広告では「ウォーターマークなし」「不要な文字なし」「実在しないロゴ・商標は入れない」を明示します。ブランド毀損や権利トラブルを防ぐ、実務的な一手です。
⑤サイズ・アスペクト比を指定する

媒体ごとに、適したサイズは決まっています。Meta広告のフィード画像は1080×1080ピクセル以上が推奨です(Meta公式)。テキスト量は画像面積の3分の1程度までに抑えると配信で不利になりにくく、かつての「20%ルール」自体は2020年に廃止されています。Googleディスプレイ広告なら、300×250・728×90・320×50が主要サイズです(Google広告ヘルプ)。プロンプトでも、このサイズと比率を明示します。
そのまま使えるAI広告プロンプト例文7選

5要素をテンプレートに落とすと、次のようになります。業種・媒体別に7つ用意しました。〈用途〉〈被写体・訴求〉〈文字〉〈スタイル〉〈制約〉を差し替えるだけで応用できます。ブランド名や実在ロゴは、各自の権利の範囲で扱ってください。
例1:ECのタイムセール(正方形・Meta)
Meta広告用の正方形バナー(1080×1080)。夏物アパレルのタイムセール。若い女性向けで、明るくポップな空気感。中央に商品を大きく、右上に "最大70%OFF" を太いゴシックで大きく、下部に "8/31まで"。背景は明るいコーラルピンク。ウォーターマークなし、不要な文字なし。
例2:SaaSの資料請求(横長・Google)
Googleディスプレイ広告の横長バナー(728×90)。BtoB向けSaaSの資料請求訴求。信頼感のある青系で、余白は多め。左に見出し "業務時間を月40時間削減"、右に白抜きのボタン風で "無料資料をダウンロード"。写真は使わず図形ベース。実在しないロゴは入れない。
例3:コスメの新商品(縦型・Instagramストーリーズ)
Instagramストーリーズ用の縦型(1080×1920)。30代女性向けの美容液。清潔感のある白背景で、上品かつミニマル。中央に商品ボトル、上部に "角層まで、うるおいで満たす" を明朝体で。下部に小さく "数量限定"。文字は画面の3分の1以内。装飾の詰め込みなし。
例4:不動産の物件訴求(正方形)
正方形バナー(1080×1080)。都心の新築マンション。落ち着いた高級感で、ネイビーとゴールド。外観写真を大きく、上部に "駅徒歩5分・2LDK"、下部に "モデルルーム公開中"。価格は入れない。誇張表現・不要な文字なし。
例5:採用広告(横長)
採用広告の横長バナー(1200×628)。20代エンジニア向け。前向きで開放的な雰囲気、自然光の入るオフィス。中央左に "裁量の大きい環境で、技術を伸ばす"、右下に "エントリー受付中"。実在企業のロゴは入れない。ストックフォト感を出しすぎない。
例6:飲食のクーポン(正方形)
正方形バナー(1080×1080)。カフェの新メニュー訴求。温かみのある茶系で、シズル感を重視。料理を中央に大きく、上部に "新作パンケーキ"、下部にクーポン風で "ドリンク1杯無料"。文字はくっきり読める太さ。ロゴの捏造なし。
例7:BtoBウェビナー告知(横長)
ウェビナー告知の横長バナー(1200×628)。マーケティング担当者向け。知的で信頼感のあるダークトーン。左に "9/30開催|AI広告の作り方"、右に登壇者を想起させるシルエット。日時を目立たせる。不要な文字や実在しない社名は入れない。
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AI広告プロンプトで失敗しやすい5つのポイント

型どおりに書いても、つまずく箇所は決まっています。よくある5つと、その直し方を挙げます。
文字が崩れる

一番多い失敗です。入れたい文字を引用符("〜")で囲み、崩れやすいブランド名は1文字ずつ綴ります。文字が多い版は品質設定を高めにすると、読める精度に近づきます(OpenAI公式ガイド)。
訴求がぼやける

「誰にでも刺さる広告」を狙うと、誰にも刺さりません。誰に何を訴えるかを1つに絞ります。セグメント(似た顧客群)と検討段階の組み合わせで相手を決めると、言葉が定まります。潜在層に割引を見せても響かず、今すぐ買いたい層に世界観を語っても遅い、という具合に、段階で刺さる訴求は変わります。
媒体で見切れる・審査に不利になる

端に置いた文字が切れる失敗です。周囲にセーフゾーンを空け、テキスト量は画像面積の3分の1程度までに抑えます(Meta公式の考え方)。媒体のサイズ規定に合わせることが前提です。
生成のたびにバラつく

プロンプトを毎回ゼロから書くと、結果が安定しません。5要素をテンプレート化し、変えるのは変数(訴求・色・コピー)だけにします。型を固定するほど、再現性が上がります。
ブランドを傷つける

実在ロゴ・商標・人物の無断生成は、制約で必ず除外します。景表法・薬機法に触れる誇張表現も避けます。生成物は、出したら終わりではなく、公開前に必ず人の目で確認します。
AI広告プロンプトを書かずに量産する選択肢

ここまで型を紹介しましたが、正直に言うと、プロンプト設計には限界もあります。再現性が低く、媒体・訴求ごとに書き分ける工数がかさみます。月に数十枚を安定して出すなら、プロンプトを書かない方法が現実的なこともあります。
- 媒体内蔵AI(Meta Advantage+ / Google 自動生成アセット):自社の配信面に向けて、媒体側が自動でクリエイティブを補完します。
- URL入力型(Tasky):商材HPのURLを入れるだけで、商材を選ぶ→スタイルを選ぶ→生成の流れで作れます。プロンプトは不要です。裏では「誰に・何を・どの訴求で」という設計座標を持ち、業界別の勝ちパターンを学習したスタイルDB(3,000種超)が反映されます。1枚あたり約45円〜、ボタンひとつで最大20パターン、月180枚〜の生成が目安です。仕組みはプロンプト不要のAI広告制作にまとめています。
Taskyには、会話形式でプロンプトを組み立てる「プロンプト作成支援」もあります。自分で書きたい人にも、書かずに任せたい人にも対応できます。
実際の効果として、株式会社ロックストックは制作を高速化し、同じ時間で作れるバナーが5本から20本(4倍)に増えました。ベルフェイス株式会社は内製化でCPAを外注比1/3に改善しています(いずれもTasky導入事例)。AI広告そのものを整理したい方は、AI広告とはもあわせてご覧ください。ツール選びはバナー作成AIの比較が参考になります。
よくある質問
Q. AI広告のプロンプトはどう書けばいいですか?
「用途・媒体 → 被写体と訴求 → 入れる文字 → スタイル → 除外指示」の順に、要素を分けて書きます。OpenAIの公式ガイドも、広告は技術仕様ではなくクリエイティブブリーフのように書くことを勧めています。
Q. 画像生成AIで文字が崩れるのを防ぐには?
入れたい文字を引用符("〜")で囲み、フォント・色・配置まで指定します。ブランド名など崩れやすい語は1文字ずつ綴り、文字が多い版は品質設定を高めにすると精度が上がります。
Q. 広告コピーのプロンプトと画像のプロンプトは違いますか?
違います。コピーはChatGPTなどの文章AIにターゲットと訴求を指定して作り、画像は構図・スタイル・入れる文字を指定して作ります。コピー側はChatGPTで広告コピーを作る方法にまとめています。
Q. プロンプトなしでAI広告は作れますか?
作れます。URL入力型のツールや媒体内蔵AIを使えば、プロンプトを書かずにバナーを生成できます。書き分けの工数を省きたい場合の選択肢です。
まとめ
- AI広告プロンプトは「用途・媒体 → 被写体と訴求 → 文字 → スタイル → 制約」の5要素で安定する
- 入れる文字は引用符で指定し、除外指示(制約)は末尾にまとめる
- 例文7選をテンプレートにして、訴求・色・コピーだけ差し替えると再現性が上がる
- コピー用と画像用でプロンプトは別物。役割で使い分ける
- 書き分けが重くなったら、URL入力型でプロンプトなしに量産する手もある
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